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╋星╋
夜空に浮かぶ星を見て思う
あれが欲しいよ
誰か私に一ツだけでも
くれないかなぁ
あんなに沢山あるのだから一ツくらいくれてもいいじゃない
星はいたずらに微笑むばかり
たった一滴零してくれるだけでいいの
お願いよ
どんなに頼んでも
何もくれなかった彼ら
涙が出てきて走り去った
大っ嫌い
あんた達なんかもう見たくない
その夜
彼らの夢を見た
一ツの星が
さようなら
と微笑んで身投げした
嫌な夢
目が覚めたら
汗びっしょりで
黒い石を握り締めていた
私は声もなく
ただ一滴の涙を
零した
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