chapter3        

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 「‥‥ァリ‥ス‥‥」  『チェシャ猫‥‥私はここよ!』  「‥‥ア‥リス。‥‥‥ァリ‥ス。」  チェシャ猫の頬をつたうものが  光を反射してキラリと輝いた。  『‥‥‥‥チェシャ‥猫‥。』  「ァ‥‥‥アリ‥ス‥。  僕‥らの‥‥ア‥リス。」  それでもまだチェシャ猫の手は  空を掴んでアリスを探している。  待っててね、  今‥‥今思い出すから‥‥。  
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