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「う…ん…」
力無く頷く千草
上手い事に丸め込んだ俺
「よし、家まで送るよ」
「ん…ありがと。お礼にキ…」
「さぁ、行こう」
暴走する前に話を切って千草の手を引いた
「手…握ってる」
「あぁ、嫌か?」
俺の問い掛けに全力で首を振る千草
俺は「なら行こう。」と玄関に向け歩きだした
「ミク!寝室探して先に寝てなよ?」
「はいっ、ありがとうございます」
玄関まで見送りに来たミクに告げて
俺達は雨の降る夜に歩を進めた
俺達が千草の家に着くまでの間、千草はずっと
「ミクに手を出しちゃダメ」とか
「私なら大丈夫」とかをずっと言っていた
俺は紳士なのに…
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