拾っちゃいました。(Prologue。)

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「うわっ、雨ひどいな……」 コンビニから出た俺を迎えたのは、ひどい雨。 10メートル先もよく見えやしない 「400円、家までは壊れるなよ。」 ビニール傘に400円という愛称を付けて開く。 軒先を出た瞬間からバラバラという傘を打ち付ける音が響く 「幕ノ内弁当……冷えるよなぁ……」 コンビニで温めて貰った弁当 ちょっと後悔。 温め直すのは何となくイヤ。 バシャ! 「うわっ、水かけるなよっ!!」 勢い良く水を撥ねて行った車に苛立ちながらの帰路 「いやっ!!」 「明日だぞ!期日は守れよ。」 雨で濡れた歩道に投げ捨てられた女の子 冷めた街では痴話喧嘩さえ雨に流れる 俺も無視する一人。
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