拾っちゃいました。(Prologue。)

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「何でもいいの?」 「どうせだいたい、えっちな事でしょうけど」 そこまで鬼畜じゃないし ちょっと話が聞きたいだけですけど 占いを信じて思わぬ拾い物。お持ち帰り どんな弁明をしたって不信感は募るだけだろうし いっそのこと、何も言わない方がいいのかもしれない 「なんでもいいなら、家においで。」 立ち上がり、てんとう虫から出ると傘をさして雨を防ぐ 当然のようについて来た彼女を傘に誘い 狭い傘を肩を寄せて歩き始める 「コンビニ寄るからな?」 「わかりました」 コンビニで新しい弁当2つを買って家へと帰る 一人だと長い道のりも、やけに短く感じた 「ココ。」 「でっかい家ですね…」 閑静な住宅街に佇む一軒家。確かにでかい 一人暮らしには有り余る家だ 仕事中心で滅多に帰らない親に放られ この広い家にほぼ一人暮らし たまに、寂しさを感じたりもする
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