ナミダ

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彼「結菜?久し振り」 結菜「久…し振り」 彼「実は…こないだ言いそびれた事があって」 ズキっと胸が痛む。 結菜「な…何?言いそびれた事って…」 彼「結菜と離れてズット考えてたんだ。これからの事」 結菜「これから…?」 彼「うん…これから一緒にいれるかとかね。」 (えっ…) 彼「考えた結果…もう一緒にはいられないなって思ったんだ」 結菜「…っ。な んで?」 彼「結菜には今まで凄く良くしてもらって有り難かった。だけど俺じゃ結菜を幸せにできない」 結菜の目から涙が落ちる。 結菜「そんな…のまだわかんないじゃん!」 彼「あぁ…一緒になってみないとわかんないよな。でもな?」 彼の口から発せられた言葉に結菜は何も言い返せなかった。 《結菜、ココロに聞いてみな?自分の気持ち…気付いてるんだろ?》 彼「そんな結菜の側には俺はいられない。それに…」 《結菜以上に大切な人がいるんだ》 結菜「…ぇ」 彼「ごめんな…結菜。ホントに今までありがとう」 結菜はただ泣くしか出来なかった。 彼「結菜…じゃあ元気でな」 結菜「まっ…待っ…て!(グスン)今…まで…ありが…とう。元気でね」 彼「結菜もな… じゃあ」 そう言って彼は電話を切った。 (自分の気持ち…) 胸が痛い。苦しい。
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