0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
背中が熱く
汗ばむのが分かる
体中がほてり
口が乾き
濃ゆい唾液の味が
不快感を与えた
瞳をゆっくり開ける
いつもと
変わらない
自分の家
夏特有の
蒸し暑い空気で
喉が痛い
ソファと身体が
くっついて
熱い
スプリングを軋ませながら
立ち上がった
喉の乾きを
潤すため
台所に向かう
グラスを手に取り
無色透明な
液体を注ぎ入れる
目の前には
一つの銀紙に包まれた
チョコレート
最初のコメントを投稿しよう!