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静まり返った冷たい夜
満月の月明かりが照らし出す石畳
毎日毎日プリマに憧れを抱き
一生懸命練習しているのに
なかなか浴びれない…
スポットライト
痛い…
日に日に血に染まる白いトゥシューズ
目に涙が溜まり
ほほを伝ってくる。
こんなに頑張ってるのに…
涙を拭い
トゥシューズを抱えて裸足で夜の闇へ飛び出してしまった。
あっ…お月様
仰ぎ見ると満月が…
綺麗…
私を照らし出してくれてる。
トゥシューズを履きムーンライトの下
踊り出す
せめて今だけ…
今だけ私だけを
照らしていて…
僕はピエロ いつもおどけて笑いを取る者
厚く化粧をし素顔を隠して皆を笑わすスーパースターの引き立て役。
でも、時々思う素顔をだし、スポットライト浴び空中ブランコをこなす姿。
ダメだ。
やっぱり自信が無い
今まで素顔を隠し続けた時が長過ぎた。
技術には自信があるが素顔をだす勇気が無い
化粧は心の鎧
いったいどれくらいの人が僕の素顔を知っているのだろうか~
鏡に映るピエロの姿
急にたまらなくなり化粧を落とし
冷たい夜の闇へ飛び出した。
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