*二度目の試練*

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    「お~いっ」     呼ぶ声とともにビニール壁を叩く、ぼすっぼすっと言う音。   「るなっちよぉ~!」   ぼすっぼすっ ……うるさい。 私はビニール壁を叩く手を蹴っ飛ばして音を止めると、簡易ドアから外へ。 そして外で手を抑えてめそめそ泣いている女の子に向け。   「鈴亜さん、うるさい。普通にドアを叩いてください」   そう言って再びハウスに戻る。 その後、すぐにドアがトントンと叩かれたのでした。
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