*二度目の試練*

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  「最初からそうやっておけばよかったんです」   と、思い切りドアをあけてやると、「へぶぅ」と言う奇っ怪な鳴き声が。 辺りを見渡すと。   「おや、いない……」   「下ぁ!!」   と、下を見ると、足元に何かが鼻を押さえて転がっています。   「鈴亜さんや、そんなとこで転がっていると風引きますよってか踏まれますよ?」   「いや、あんたが吹っ飛ばしたんでしょ!? ってなんで足上げてるの? 頼むから踏まないでね。後生だから!」   優しさの塊のような私はわめく鈴亜さんの言葉を聞き、上げていた足を戻して手を貸してあげます。 鈴亜さんは私の手をとり、立ち上がると。   「酷い目にあった……」   と呟くのでした。
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