*帰ってきた勇気の炎*

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  「……遅い」   教室前の廊下で真っ黒いのを発見。 第一声がそれですか。 私のユニゾンの唯一の一人、漆黒のポニーテールも微動だにせず、ただそのぼんやりした瞳を私に向けての一言。 遅い理由は知ってるくせに……。   「リリスも手伝ってくださいよ……。本探し」   「……拒否する」   「うぐぅ……」   仕方ないです……。 本探しはまたコーラルとやるとして。   「じゃあ行きますか。久々の模擬戦ですし」   「憂鬱です……」   肩を落とすコーラルの背中を押し、教室へ。 模擬戦はなんだか楽しみだったりしますね。
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