2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふざけるな!…生きることに疲れたなら、自分で勝手に死ねばいいだろう。僕を巻き込むな」
[声を荒げた後、落ち着かせるように間を置いて『生きる~』からは冷静に]
「…したよ。何度も。でも死ねなかった。喉を掻っ捌(カッサバ)こうが眼球を潰そうが…気を失って目を覚ますと、決まって元に戻ってる」
[静かに淡々と。この台詞以降、指示があるまでシリアスにお願いします]
「貴様の一族は、皆死んだのだろう?なぜ貴様は死なない?」
「さぁ?…皆は、ありとあらゆる方法で死んでたよ。
喉を切り裂いたり心臓を一突きにしたり、頭をかち割ったり…。
なのに俺は死ねない。まるで誰かが、俺のダメになった体を取り替えるみたいに、きれいに元に戻る」
「…誰かが…取り替える…」
[何か考えるように]
「まぁ、人間じゃないし、もう半分死んでるようなものだけどねー」
[『人間じゃ~』から急に明るく]
「…赤月、青空…だったな?僕に考えがある。放課後、逢魔ヶ時に教室にこい」
[『~だったな?』までは確かめるように。そのあとは命令口調で]
「…それってつまり、今からどこか行くの?一色…」
[訝しむように]
「あぁ、糞兄貴に、色々問いただす事があるからな。家に帰る」
[飄々と]
「って、ちょっと!フェンスに乗ったら…あ………落ちた…人間だったら死ぬけど…下を覗き込んでも何も見当たらないってことは……飛んでっちゃった、のかな?」
[『~ったら』までは焦って、その後は茫然と
『飛んで~』は少しお茶目な感じで]
【一色邸】
「説明しろ糞兄貴」
[おもむろに]
「第一声がそれ?学校サボって…単位落とすわよ?」
[悪戯っぽく]
「自習だから、調べ物をしに戻ってきてやったんだ。
…その様子だと、最初から知っていたな?」
[『その~』から苛立たし気に]
「知らないで人間の群れに放り込まないわよ。
一歩間違えば大量虐殺になっちゃう」
「間違ったら世界が滅ぶんだよ。
…俺が世界を壊すには、王の駒"常闇(トコヤミ)の騎士"を揃える必要がある
時間がない、あそこに後何人いる」
[呆れたように言い『俺が~』からは焦り気味で]
最初のコメントを投稿しよう!