はじめに

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シャンプーの間、 右の太ももに何かが巻きつく感触。 座ったままの彼が、私の右の太ももに抱きついているのだ。 「まー…。」 切なそうに、頬まで寄せている。 まるで親の脚にまとわりつく子どものよう。 「どしたの(´ω`〃)」 煩わしさとくすぐったさで、 微笑みながら訊いてみる。 「…これで最後なんだなって… まーがいなくなるまで、少しでも一緒にいたいの(´・ω・`〃)」 もうダメだ…。 シャワーを止めて膝をつき、彼の首に腕をまわす。 『………』 このまま時間が止まればいい。 お願いします、神様。
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