深夜2時

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キャップを、目深に被って、いそいそと、店内へと、入って行く。「いらっしゃいませ」、店員の甲高い声が、響く。「あのー、チーズバーガーに、チョコレイトのシェイクください。」 レイナは、キャップを、手で押さえるようにして、少しだけ、下を向いた。「ありがとうございました。」レイナが、歩こうとした、瞬間 「キャ」 青年と、ぶつかった。「すいません。汚して、しまって。」 青年の名前は、宮下あつし、物語の主人公。「そっちこそ、大丈夫ですか?ケガなかったですか?」 「大丈夫です。あのー、クリーニングとかできなくて、…」 その瞬間あつし、 めぶかに被ったキャップの隙間に見えた…。「レイナ?」あのレイナだ。なんで、こんな時間に、こんなとこ…。
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