油断

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「その精神病院に送られた友人達の話によると、A山スキー場でも一番難関なコースを滑っていた時に遭難したらしい。 彼女達が山をさまよい歩き続けると、吹雪の向こうに山荘が見えてきた。 雪奈は真っ先に山荘に近づいて、助かったと叫んだそうだ。 そして、ドアを開けてしまった。 … 彼女の死体はミンチ状になっていたらしい。つまりひき肉さ。ハンバーグのような肉の塊になっていた。 それを行ったのが、胴体だけの女だということだ。 ドアが開けた瞬間6本の足が雪奈をさらい、彼女をメッタメタに踏み潰した。 彼女は頭を割られる前にこう叫んだらしい。 「やめてよ汚わらしい蝶のくせに!!」 その瞬間胴体しかない女は顔を歪めて怒りだした。 彼女達の1人があまりの恐怖にバーンッと山荘のドアを閉めて、その10分後にまた山荘のドアを開けると、そこには… そこには鱗粉にまみれたミンチ状の肉の塊が残されていた…。」
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