116人が本棚に入れています
本棚に追加
俺はそれなりに色んな人と付き合ったことがあるからそれなりの経験はある。
アイツ…快もそうだ。
ヤりマンというあだ名が付けられるほどだ。
それにそれなりの言葉では収まらないほどの顔。
食いつかない女がいない訳がないでもないが、ほとんどの女が釘付けだった。
今まで俺はアイツが色んな女と付き合っていたのをすべて見てきた。
先輩・後輩・同級生・先生・人妻・弁護士・ナース・小学生………ある意味、俺はアイツを尊敬した。
でもすべて1ヶ月ほどで終わってしまうモノだった。
快が振られる確率は3割。7割は快から。
「飽きた」
のたったその一言で今までの女は振られてきた。
何人か付きまとう女がいたそれも1ヶ月もしないうちにいなくなってしまう。
周りから【本気にならない・なれないヤりマン男】と有名になっていったが別に嫌われるとかそういう差別をする奴は一人もいなかった。
それがアイツの良さでもある。
元気で明るく常にクラスを盛り上げてくれる存在だったからだ。
困っている人を見かけるとほっとけなくて、悪いことをしていると正義の味方気取りになって悪退治みたいなアホらしいことをやっていたせいか誰一人、アイツを嫌う者はいなかった。
まぁ、センコーとかウザイ存在の奴らには決して分からないだろう。
人に慕われやすいアイツだが、どうしてか己は人を愛することに拒否があるらしい。
そんな快の考えが理解できなかった。
その事実を知った俺はなぜか分からないが快に恐怖を覚えたのを未だに覚えている。
.
最初のコメントを投稿しよう!