-少女-

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アカン?」 ぅちは照れて先輩にそっけない態度を取ってしまった。 「そっか。さっきいないって言ったの嘘。幸が好きなんや。やから、俺と付き合ってください。」 頭を下げてくる先輩。 「はい。」 そうして、先輩とぅちは付き合い出した。 部活の後、いっつも帰りは一緒に帰った。 途中で一緒にマック行ったり、ゲーセンに行ったりした。 デートもした。 でも、Hはしなかった。 お互い一緒にいるだけでいいって思ってた。 そして、夏休みも終わり、2学期の始業式の時、教室に入ろうとしたら、ぅちの机だけ廊下に出してあった。 机の上には黒板消しの粉がついていて、油性ペンで"死ね""淫乱女"と書いてあった。 ぅちは机の前から身動きとれなかった。 しばらくするとクラスの何人かが教室から出てきてぅちの周りを囲んだ。 「お前、3-Bの藤本と手つないでただろ。」 先輩の事だ!すぐにわかった。 「もしかしてお前ら付き合ってんのぉ」 と冷やかすように言う。「河原でズコバコしてたんだよぉ~こいつ」 "してないし。"って思ったけど、アホはほっとこと思って無視してた。 「おさかんで。先輩にやられて喘いでやんのぉ~」と冷やかされた。 何もかも嫌になりそこまで先輩との事をバカにする奴がムカツき、ぅちは怒鳴りちらした。 「先輩とは付き合ってる。けど、河原でなんかやってない。」 「そうかなぁ…じゃあなんで河原で二人でいちゃついてたんだよ。」 「いちゃついてなんかね-よ。話してただけ。テメー等、失せろや。」と一人の男子を突き飛ばした。「痛ってぇ~な。」と言いながらぅちに歩みよってくる。 「やんならやれよ。」 「おぅ。やってやるわぁ」 殴り合いの喧嘩になった。 先生が来る前にこいつ等片付けなアカンって思った。 先生が来る前に殴り合いの喧嘩はぅちが勝った。「テメー等、絶対先公に言うなよ」 とだけ言い残し、ぅちはそのまま家に帰った。 今日は自分でもビックリした。 今まで大人しく、窓際で影の薄い奴だったぅちがあんな事をしてしまったから。 次の日は親に「行きたくない」と言い休んだ。 そうこうやってるうちに半年が過ぎ、冬になっていた。 あの件は先生にバレなかった。 冬になり、親も心配し出した。 「アンタ、学校は?」 「行く気ない。ってか、やめる。」 「アンタ、やめるってそんな簡単に…」 ため息混じりで言うオカン。
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