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「じゃあ私も始めますね」
高菜が捜査キットを開け、道具を取り出す。
ハンドライトで辺りを照らしながらわずかな証拠も見逃そうとはしない。
草の間に挟まっている微細証拠も回収している。
この作業でよく視力が低下しないなと感心する。
「さて、オレらはどこから始めようか」
大胡と聡明が出遅れたとでもいうような顔つきで現場を見渡す。
「とりあえず今はオレの出番は無さそうだけどな」
大胡がつまらなそうにぼやいた。
逆に聡明は頭部が刺さっていた柱をじっと見つめて何かを考えているようだ。
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