一話 上野 空と仲間たち

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 「おはようございま~す!」 周りから、白い目で見られる。 そう…僕は、明らかに遅刻していた。 遅刻してきた人間が、堂々と挨拶して入ってきたのだから、顰蹙(ひんしゅく)を買うのは当たり前。  それを見兼ねた恋(れん)が、僕の頭を下げさせる。 「すみません! この人、場の空気読めないんです」 代わりに謝る恋。 「ほら、空(そら)も謝って」 彼女が耳打ちする。 ちなみに、僕の名前は上野 空(うえの そら)。 で、こいつは、幼馴染みの杉崎 恋(すぎさき れん)。 渋々頭を下げる。 「すんまそん」 ゴッ! 出社早々、グ~パンチをデコにもらうのであった。
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