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「でね、その霊は子猫の霊で、誰かに甘えたかったんだって」
その猫は、私を母親でも飼い主でもないと知りながら、甘えてみた、と言っていたらしい。
兄弟の中で自分一匹だけが死んでしまい、寂しかった……
それで、輝夜が気絶した隙に体を乗っ取ったらしい。
「最初、もしかしたら疎ましがられてさっさと除霊されてしまうかと思ったらしいわ、でも……」
でも、私はちゃんと『猫』の世話をした。
甘えてきたら、ちゃんと甘えさせてやった。
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