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…。
……。
………。
…………。
なんか駄目だ。えーと…あれだ。なんだっけ? うーん…葛藤? なんか今そんな状態。
俺が向こうに行かなきゃ人類が滅亡する。
俺が行ったとしてもそんな強大な力を持つ奴を止める自信は悪いけど毛頭ない。
ふとあの夢を思い出した。
夥しい量の闇を纏うテトラ。
不敵な笑み。
勝てるのか…俺は。
テトラの事は夢の話だけど、もの凄く鮮明に網膜に焼き付いてる。あそこで目が覚めてよかった。本当によかった。
向こうの世界に行ったらあの場面がリアルに俺に起こるかもしれない。
いや、かもしれないじゃないな。
絶対に起こるんだ。
俺はおもむろにベットを殴る。
「畜生…なんで俺なんだよ!」
そう言っても、誰も答えてはくれない。
ベットを叩きつける音が部屋中に響く。
…………。
俺がやらなきゃ誰がやるってか…?
いや、俺以外には出来ないのか…。
俺はしばらくベットを殴りながら同じ事を考え続けていた。
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