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「それでは案内致そう。少し下がっておれ。」
俺は炎狼牙の言う通り、2~3歩下がった。
すると、倉の床が徐々に開き、地下への階段が現れた。
おお…本格的だな。
「下りて参れ。」
俺は目の前の階段を降りていった。
地下には、巨大なサーバーに繋がれたパソコンが一台置いてある質素な所だった。
炎狼牙の声が聞こえてくる。
「電源を入れてくれ。」
言われるがままに、俺はパソコンの電源スイッチを押した。
パソコンが起動して、「Windows」のロゴが表示された。
これは普通のパソコンみたいだな。
起動画面が切り替わり、ユーザーが表示されている画面になった。
ユーザー名がアルファベットだけど50音順に並んでいる。
そんな中、一つ外れた場所に点滅しているアイコンがあった。
俺はそれをクリックしてみる。
画面が切り替わり、一匹の狼が映し出された。
何だこれ?
その狼は俺に向かって話し掛けてきた。
「やっと会えたな。主よ。」
少しビビったが、どうやらこの狼が炎狼牙の正体らしい。
狼だったのか…。
まぁ、
炎「狼」牙っていうくらいだからな…当たり前か。
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