ep.01:地球

22/23
40人が本棚に入れています
本棚に追加
/367ページ
「それでは案内致そう。少し下がっておれ。」 俺は炎狼牙の言う通り、2~3歩下がった。 すると、倉の床が徐々に開き、地下への階段が現れた。 おお…本格的だな。 「下りて参れ。」 俺は目の前の階段を降りていった。 地下には、巨大なサーバーに繋がれたパソコンが一台置いてある質素な所だった。 炎狼牙の声が聞こえてくる。 「電源を入れてくれ。」 言われるがままに、俺はパソコンの電源スイッチを押した。 パソコンが起動して、「Windows」のロゴが表示された。 これは普通のパソコンみたいだな。 起動画面が切り替わり、ユーザーが表示されている画面になった。 ユーザー名がアルファベットだけど50音順に並んでいる。 そんな中、一つ外れた場所に点滅しているアイコンがあった。 俺はそれをクリックしてみる。 画面が切り替わり、一匹の狼が映し出された。 何だこれ? その狼は俺に向かって話し掛けてきた。 「やっと会えたな。主よ。」 少しビビったが、どうやらこの狼が炎狼牙の正体らしい。 狼だったのか…。 まぁ、 炎「狼」牙っていうくらいだからな…当たり前か。
/367ページ

最初のコメントを投稿しよう!