ep.02:R.L.研究所

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「狼牙、俺たちは何処に向かってるんだ?」 「契約者の所だ。」 契約者? ああ、そういえば…。 契約して地球に意識を飛ばしてたんだっけ。 不思議だよなぁ。 の知らない所でこんなにも電子機器が発達してるなんてな。 何? そうゆう問題じゃないって? まぁ、そうかもな。 ここは地球とは違う世界。 地球にあるけど地球とは違う世界なんだよな。 今の俺にはそれくらいしかわからん。 炎狼牙は、他より光の強い場所を見ていた。 俺もそっちの方向を見た。 「契約者はどんな人なんだ?」 「研究者だ。 プレートと世界の断片の研究をしている。」 へぇ…。 「プレート」と「世界の断片」らへんがよくわからんかったが、 一応頷いておいた。 俺と炎狼牙が話しているうちに、どうやらその場所にたどり着いたようだ。 炎狼牙が言う。「従者、炎狼牙。 研究所に接続指令を発令。」 お堅いねぇ…。 「これは言わないといけない掟なのだ。」 掟か…俺は言いたくねぇな。 「主よ、足をつけてくれ。」 足? 炎狼牙は既に地面に足をつけている。 要するに、普通に立っているってこと。 俺も足を床につけた。 …床ないけど。 でも地面の感覚はある。 「接続開始」 今までいたケーブルの中から、段々と景色が変わっていく。 あっというまに世界が変わってしまった…。 「接続完了」
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