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その日を境に私のWANSへの来店率は急激に上がった。もちろん来店率が上がれば、レオンの私に対してのお客様としての意識はより一層強くなる。つまりWANSに行けば行くほどお客様としてしか見れなくなる。
“レオンの事が好き。だからお客様としてじゃなく、1人の女の子として見てほしい。”
ホストクラブに行っている女の子なら、きっと一度は思う事だろう。
だけどその時の私にはただ一緒にいられるだけで十分だった。
“下手に騙されて傷つくなら良いお客様として傍にいたい”
そう思っていた。
レオンはホストを始めたばかりで、お客様もそんなにいなかったからいつの間にか私は太客になっていた。
お客様がかぶる時もあったけど、1番長く席に着いていてくれたような気がする。
それは私の素敵な勘違いかもしれない(笑)。
こうして私は完全にレオンに惚けてしまった。
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