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家に着いた私は、声をあげて泣いた。 ただひたすら泣いた。 “どおしてこんな辛いんだろ…ちょっとからかわれただけなのに…” ホントになぜそこまで泣けてくるのか、自分でもわからなかった。 そして泣き止んだ時。 ふと思った。 “私がこんなに泣いてても、レオンはそんなことも知らずに今頃爆睡してるんだよね…。” 止まりかけていた涙が大粒になって床に落ちる。 だけどそれと同時に “レオンが自分の言った言葉で私がこんなに傷ついてるって知ったらどう思うのかな。” と思った。 そして行動にでた。 私はマキに電話して今日と昨日起こった事を泣きながら話した。 これになんの意味があるだろうと思う人もいるかもしれない。 でもこれはレオンが私のことをどう考えているか探る一つの手だった。
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