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ホントはそんな事自分が一番よくわかってる…。
レオンはホストだって。
私がお店に行くから仲良くしてくれてるだけ。
付き合ってなんてくれるわけない。
わかってるもん…
だからワガママだって言わないし。
ただ一緒にいたいだけ。
なのに…わざわざそんな事言わないで。
せっかく幸せなんだから。表面上だけでも私にとってレオンといる時間はホントに大切なものだから。
涙が止まらなかった。
元々豊かな想像力が更に活性化されて、頭の中にはレオンにフラれてしまう光景が何度も浮かんだ。
“こんなこと考えちゃダメだ”
そう思っても、先輩から言われた言葉は私の頭の中から離れてくれない。
くるまっていた布団は涙と鼻水で湿っていた。
もう何時間泣いているだろうか。
泣き止みそうになるとまたあの言葉が甦る。
もう私は病気だった。
“『妄想癖によるうつ病』それが今の私に一番あってるだろう”
自分でもそんなことを思っていた。
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