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ウィズは硬直したように動かなくなった。
正直言ってやさしい起こし方なんてわからない。
かと言って乱暴に起こすのは嫌だ。
そこで、ウィズは動けなくなった。
「ちっお決まりのパターンとはいかないか」
「仕方ないですよ。だってあのウィズさんですよ?女性の寝込みを襲うなんて……襲うなんて……私が変わりたい」
「ん?今何か言ったか?」
ロックには最後の方のつぶやきは聞こえなかったようだった。
「あぶないわ。本音が思わず口に出ちゃったよ」
トキハが冷や汗を流していた間に後ろから声が聞こえてきた。
「あ、いたいた。ウィズー晩御飯できーもがっ!」
大切な観察対象をつれて行かれたら厄介もとい楽しみが減ることに動物以上に素早くロックとトキハはスィフィを縛り上げた。
『今いい所だから邪魔しない!』
小声ながらも迫力のある二人の様子に押され、スィフィは急いでうなずいた。
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