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「ああ……じれったい!」
ウィズのあまりのじれったさにトキハは飛び出しそうになった。
「わわ!行ったらだめ!行ったら取り返しつかない!」
彼の取り返しつかないとはやはり観察タイムが終わってしまうことに対してだ。
「ううう……私だったらこうがばっと!」
「がばっと……何する気ですか?」
多少冷ややかな視線を浴びてトキハは我に返った。
「……こほん。さぁウィズさんが何するか観察するわよ!」
咳一つで何事もなったように話を進めるトキハにロックも視線をウィズ達に移した。
「ををを!いい展開!いい展開じゃない!?」
突然、トキハが興奮して大声を上げそうになったがギリギリの音量で声を上げた。
「偶然にしてもいいタイミングだな」
うんうんとロックは瀬漣が横に倒れて起きた小さなネタ、ではなくて偶然を楽しんでなぜか納得していた。
そして、スィフィは観念したのか微動だにしない。
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