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ぐ~。
お腹の虫が空腹に耐えきれずに鳴りだした。幸い、他の人には聞こえていないようで少し安心した。
だが、こんな恥ずかしい光景を他の誰かに見られたら大変と言うか恥ずかしい。
ましてや、知り合いに見られたらどうしよう。恥ずかしすぎて倒れるかもしれない。
いや、確実に倒れるだろう。
かと言って体はうまく動いてくれない。
他にこの状況をどうにかできるモノはないか辺りを見渡すが悲しくなるくらい。何もない。
なぜ自分がこうなっているのか誰かに聞きたい。
これじゃあ一種の罰ゲームだ。
この状態が嬉しいか聞かれたら即答で答えれる。全然嬉しくないと。
だけど、自分がもがいたところでこの状態が急変する訳でない。
だったらいっそこの状態を楽しんでみるのはどうだろう?
……やっぱり楽しむなんてできるはずがない。
ふぅ。人間諦めが肝心と言う言葉があるくらいなので、今は諦めるとしますか。
自力ではどうしようもないので大人しく時間が過ぎ去るのを空を見ながら待つことにスィフィは決めた。
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