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顔見知りの露店をいくつかたどって行ったら、お目当ての溜まり場にたどり着いた。
ウィズは溜まり場をざっと見渡した。知ってる人が……二人いた。
「こんちゃー」
「こんにちはさまぁ」
「お、こんー」
ウィズが挨拶すると、二人も気がついて挨拶を返した。
一人はプリーストでトキハと言う女性。一部の人には愛称といて閣下と言われている。
もう一人はアサシン。アサシンと言っても人殺しではなく、使う技が同じの冒険者の一種だ。彼はロックと言って……えーと……。良い人だ?
「あらら、やっぱりこの時間は人少ないなぁ」
ウィズは頭をかきながら言った。
「仕方ないだろ?夕食時だし」
ロックはニヤニヤと笑いながらウィズを見た。
「えっとですねぇ……」
そう言ってトキハはなにやらニコニコしながら近くの木を指差した。
そこには大きな鳥が飼い主の横でけずくろいしていた。
そして、その飼い主のアルケミストの瀬漣は小さな寝息を立てていた。
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