愛してるを三回

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 ……なんか、釈然としないんですけど。 『いいか、1回言ってもらうたびに、オレのこのビロビロが太くなるらしい』  ビロビロというのは、体を繋ぐ糸のことを言いたいらしい。  指で糸を挟みながら、ユージが続ける。 『頼んだ、チサ』  どこまでも、胡散臭い。  やっぱり夢か何かじゃないのかなぁ、なんて思いつつ、私はユージの体を見つめた。  本当に、どこの女と会ってたのか、目が覚めたら真っ先に問い詰めてやる! 「愛してる」  憮然とした表情で、そう呟いた。  これでユージの糸が……って、あれ?  何も変わらない? 『はあ!? チサ、ふざけてる場合じゃないんだぞ!』 「……わ、わかってるよ!」  んー、感情をこめていわないとダメなのかな?  ゴホン、と咳払いをして。 「あ、愛してるよ、ユージ」  チラッ、と糸を見る。  ……あれ? 「変わらない?」  どうして!?
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