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『姉ちゃんと、上手くやれ。意地張らずに、ちゃんと甘えろよ』
嫌だ、ちゃんとユージも一緒にいて!
私は、ユージがいてくれないとダメなんだってば!
『あと、寝るときはちゃんと布団をかぶれ。腹出して寝んな』
もうオレ、かけなおしてやれねぇしな。
そう言ったユージの表情が、よりによってよく見えて。
少し鼻を膨らませ、そんなことを真剣に言うユージがたまらない。
「あ……てるよ、ゆーじ」
嗚咽で上手く言葉が出ない。
それでも、言わずにはいられない。
「愛してるよ、ユージっ」
お腹のそこから、私の命のそこから搾り出して言うのに、それでもユージは消えていく。
どうして? どうして、私じゃダメなのっ!?
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