思い出の名前

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 飛行機も一応調べてみたけれど、空きがない。  諦めて再びタクシーに乗り込んで、深いため息をついた。  神様がくれたチャンスだってユージは言ったけど、その神様はちっとも協力してくれない。  世界中の時計の針を止めてしまえたらいいのに。  だけどそんな思いを嘲笑うように、時間は確実に進んで空を暗く染めていく。  足の震えが止まらない。  もしお母さんがダメだったら、私はどうしたらいいんだろう。  こんなにユージが好きで大切で、失いたくないと思うのに、どうして私の愛してるは届かないの?  そもそもこれは、本当に現実なの?  もしも今、願いが1つ叶うなら、これを夢にして欲しい。
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