絶望だらけのパンドラ

2/23

7354人が本棚に入れています
本棚に追加
/130ページ
 泣いてたって、時間は止まってくれやしない。  一緒にいたいなら、走るしかない。  私は涙を拭って、再びユージの病室に向かっていた。  ユージのお母さんは、家族に連絡すると言って外に行った。この状況だから、たぶんすぐには戻ってこれないと思う。  私がちゃんとしないと。  1人決意をして病室の扉を開いて、私はずっこけた。 「なにやってんの!?」  お馬鹿なユージは、なぜか高く浮き上がって天井に顔をつけている。  本当に何やってるの!?
/130ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7354人が本棚に入れています
本棚に追加