絶望だらけのパンドラ

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「取りあえず、知り合いを片っ端から当たってみる」 『……無理だって』  頭を押さえながら言うユージは、ひとまず無視。  でもユージの知り合いってどうやって連絡すれば。 「そうだ」  ふと思い付いて私はユージのベッドに駆け寄った。 『おい、チサ!』  どうして気づかなかったんだろう?  私は慌てすぎてそのままにしていたユージのカバンから、携帯を取り出した。 「借りるよ、ユージ!」 『バカ! やめろって!』  ユージの繋がりだって、私が知ってる人だけじゃないはず。  この中に、希望があるかもしれない。
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