7354人が本棚に入れています
本棚に追加
一歩進むたびに、濡れた体が重たくなる気がした。
何も考えたくなくて、ただ足の向くままに行く。
そうやってどれくらい歩いたのか、気がついた時には、私は家に帰ってしまっていた。
何だか、もう何日も帰ってなかったような気がする。
電気をつけて、玄関で靴も脱がずに倒れ込んだ。
もう、このまま寝てしまいたい。
携帯を取り出して時計をみると、6時前になっていた。
ただただ、涙が溢れる。
ごめん、ごめんなさいユージ。
諦める以外、どうしていいかわかんないの。
最初のコメントを投稿しよう!