last two hours

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 泣きすぎで声が掠れている。  ただ事じゃないというのは伝わったようで、すぐにお姉ちゃんが息を飲むのが分かった。 『チサなの? ユージくんに何かあったのね?』  取りあえず落ち着きなさい、とたしなめる声に、私は更に嗚咽をもらす。 「ユージが、ユージが死んじゃう……」  私はたぶん、随分前から追い詰められていたんだと思う。  分からないことだらけでパニックになった私に、お姉ちゃんは「わかった」とすぐに頷いた。 「今から行くから、どこにいるの?」
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