last two hours

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☆★☆  病室のドアを開けると、良くも悪くもさっきと変わらない風景がある。  まるで時間なんて経っていないみたい。 『……おせーよ』  ベッドに近づくと、難しい顔でユージが言った。  時計は、丁度8時を指している。 「ごめん」  あれから、知り合いの家を数件訪れてみた。  やっぱり駄目で、私は今1人でここにいるのだけど。 「ユージのお母さんは?」 『さぁ、お前を捜してたぞ。旦那がどうとか独り言してた』 「そっか」  捜しに行けば見つかるだろうけど、今はユージと居たかった。  ベッドにもたれ掛かりながら、床に座る。 「ごめん、ユージ。ダメだった」
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