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でも多分、それはユージも一緒で。
ただ静かに時が流れる。
私はそっと、横たわるユージの手を握った。
ねえ、ユージ。
どうして、お母さんに会いに行ったの?
指輪は、私にくれるため?
お姉ちゃんに会ったのは、どうして?
何を話したの?
聞きたいことはこんなにたくさんある。
いま聞かないとチャンスはないかも知れない。
「ねぇ、ユー……」
『オレさぁ』
必死で絞り出した私の言葉を、ユージの声が遮った。
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