眠りから覚めて

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そんなに暑くはない、少し涼しいくらいの夜だったのを覚えている。 心臓が強く動いていて、息も荒い。 耳元で鼓動が聞こえるくらいだ。 まさか!? 金縛り!? 壁の方を向いたまま、手・足と順に動かしてみるが充分に手足は動く。 金縛りではない。 でも、確かに私の背中…後ろに誰かいる… 振り向けない、振り向きたくない! 何処か行け! 来るな!と何度も心の中で叫んだ。 しかし、心臓は落ち着いてはくれなくて、鳥肌が立つ。
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