出会い ①

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今回のキャンペーンは、特別にミニライブまであるらしく... 張り切り過ぎの2人と、まだ気乗りしない私。 会場となる駅前の広場へ到着すると、すくに整理券が配られ始めた。 そして、その整理番号順にステージ前へ並ぶ。 3列目のど真ん中。 全然悪くない席にスタンバっていても、やはり今日の私はダメだ... 全然テンションが上がらないままだった。 「ねー。凛、彩。やっぱり私...帰って良いかなー?」 「「ダメーーー」」 「舞には気晴らしが必要なんだよ?」 「そう。そう。その気晴らしが秀ちゃんの歌声ってさー...あんた。かなり贅沢なんだからねー」 テンションの高い2人に、私の希望は簡単に却下されてしまった。 ―やっぱり無理だよね...
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