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駅ビルの中にあるCDショップで、それぞれアルバムを購入し再び駅前広場へ戻ると、さっきまでの人だかりが無くなっていた。
「やば...誰も居ないじゃん...」
凛は勢いよく私の手を引き、アーティストの控え室に行く為、全力疾走に近いスピードで走り続けると、ローカの先にやっと秀一の姿を見つける事ができた。
「大野さーん。待ってー」
「秀ちゃん、ストップー」
その声に秀一は振り返ったが、その前に出て来たマネージャーに私達は止められてしまった。
「もう握手会は終わりましたので」
―あぁ。やっぱりそうだよね。こんな所まで追い掛けて来るファンなんて迷惑だよね...
っと思っていたら...
「マネージャー、良いよ。サインするよ」
「今回だけですからね」
「「やったー」」
すんなりと書いてくれる事になった。
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