出会い ①

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駅ビルの中にあるCDショップで、それぞれアルバムを購入し再び駅前広場へ戻ると、さっきまでの人だかりが無くなっていた。 「やば...誰も居ないじゃん...」 凛は勢いよく私の手を引き、アーティストの控え室に行く為、全力疾走に近いスピードで走り続けると、ローカの先にやっと秀一の姿を見つける事ができた。 「大野さーん。待ってー」 「秀ちゃん、ストップー」 その声に秀一は振り返ったが、その前に出て来たマネージャーに私達は止められてしまった。 「もう握手会は終わりましたので」 ―あぁ。やっぱりそうだよね。こんな所まで追い掛けて来るファンなんて迷惑だよね... っと思っていたら... 「マネージャー、良いよ。サインするよ」 「今回だけですからね」 「「やったー」」 すんなりと書いてくれる事になった。
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