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バイトが終わり、ケータイを見ると、メールが2件届いていた。
1件は正樹。
『いつものとこにいる』
もう1件はヒロだった。
『そっかぁ。俺のせいかもしれないから、こんなこというのもなんだけど後悔しないようにしてね。でも、もし俺と付き合ってくれるっていうんなら俺はミユキを幸せにするから!!』
店を出ると、いつものように正樹が待っていた。
「よぉ。お疲れ」
「来てくれてありがと。今日仕事は?」
「休みだった」
(じゃぁ、連絡くれてもいいじゃん…)
と思いながら、その言葉を飲み込む。
そんなことも含めて全部、これから話すつもりだったから。
沈黙の中、二人は歩き出した。
時間は限られている。
沈黙を破ったのは私だった。
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