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私の沈黙に対し、
「でも、やっぱり俺はお前が好きだし、別れたくねぇよ」
と正樹が言った。
また少しの沈黙の後、私は口を開いた。
「少し距離おこう?」
別れるという言葉さえ使わなかったが、事実上別れの言葉だった。
正樹は、はぁ…っと深いため息をついて
「イヤだって言ったら?」
と聞いたが、私の顔を見て
「言ってもムダかよ」
と少し怒ったような、悲しい口調で言った。
「正樹とこのままの関係でいても、誰もいい思いはしないと思うんだ…」
私が気持ちを伝える。
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