1.始まり

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  寒さもすぎ、桜の花びらが全て散り葉桜になった5月の半ば、澄み切った空気の中を優子は学校へと向かっていた。 送り出す叔父と叔母が少し変だったのが気になったが、問うことなく家を出た。何時もなら、友人の杉坂恵と一緒に登校していたのだが、今日は吹奏楽部の追い込み早朝練習で、恵は先に行っていた。
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