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オレ個人として…
お前会う前から、オレはずっとお前を見ていた
京の町でずっと。その時お前の笑顔を見て、オレは思ったんだ。「なんて綺麗な笑顔をする姫君なんだろう」ってね
どうしてか、って?それはお前の笑顔は太陽見たいに明るくて輝いていたからだよ
轆波羅でオレたちは出会った。そしてオレは正体は明かさず姫君たちに同行した
その間平家と戦い、怨霊と戦うお前の姿をずっと見ていて…強く心を惹かれた。初めてだったんだぜ?オレが一人の姫君にこんなに惹かれるだなんてね
熊野へ戻った時…予期せぬ事故が起り、お前はオレの正体を知った
きっと傷付いたんだろう…お前は悲しい顔をしていた…
その時、胸が酷く痛んで…
熊野の頭領としてではなく、オレ個人として姫君と一緒に行こうと決めた
お前には泣かないでほしかった
悲しまないでほしかった
悲しませなくなかった
お前の、笑顔が見たかった
今でもそうだぜ?
その時は理由が分からなかったが今なら言える
オレは姫君が好きなんだ
お前を愛してる
もう悲しませやしない
お前とお前の笑顔はオレが守るぜ。絶対にな…
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