存在

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あれから鹿児島で2泊して東京へ帰って来た。 「秀ちゃん。どうだった?キャンペーン」 「また旨いもんを、いっぱい食って来たんだろ?」 いつものように茶化したてる2人はバンドのメンバー。 加藤啓介...ギター担当。 杉山悠斗...ドラム担当。 このバンド結成の為に集められた俺達だったけど、今じゃすっかり仲も良く、楽しく仕事が出来ている。 「んー。まぁ...」 気のない返事をしたつもりはなかったのだけど、俺の変化にいち早く気付いたのはマネージャーだった。 「秀一。もうあの子の事あまり気にしない方が良いぞ」 この言葉に、2人が反応しないはずがない...
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