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『海の中にあるお月様よ…
ねぇ なんだかわかる?』
澪は マサヤに謎なぞ?
をだした
夏の防波堤は太陽の熱で相当暑い
海風は涼やか
澪のビーサンがプラプラ揺れるのを
ボーっと眺めてた
凍らして持ってきた
スポーツ飲料は
水っぽくなり
冷たさだけがのどを通り過ぎる
『あん …知ってるよ
海月と書いてクラゲだろ
漁師が海の中に浮かぶ月だと
名付けたんじゃねぇか?』
なんで知ってるんだっけ?
テレビでみたかな
お返しに澪に聞いた
『海星と書く海の生き物は?』
澪は…麦わら帽子をかぶり直しながら
『それってスカシカシパン?』
ブッと吹き出した
『何?スガシカオ?』
『ぶっぶぅ~ヒトデだよ』
澪はクスクス笑いが止まらない
『スガシカオって…
違うし
なんか丸くてパカパカしたのがたまに打ち上げられてるよね
ヒトデの仲間らしいけど
いまだに生態は知られてないのよ
まぁちょっとニアミスね
山田五郎さんが
スカシカシパンについて
テレビで語ってたのよね
頭のスミにあったからね
なんかスカシカシパンになったのよ
海面温度上昇で減少したのか最近みないって
そういえばこの砂浜浜にも無いね』
音をたてて…
ペットボトルの氷が溶ける
少し太陽の照りつけが
不安になった
夏の日の午後…
オワリ…
読んでくれて有難う〓
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