琥珀side

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だが、扉を少し開いたところで思い留まった。 思い出したのだ。 あの時だってそうだった。 理由も知らないで下手に追いかけて詮索したって、何の解決にもならないと知っている。 それどころか余計な傷を増やして更に追い込ませる。 逆効果なんだよ…。 だけど、だからって恐らく今から自殺をするだろう彼女を見過ごして良いわけじゃあない。 否…、もしかしたら勘違いかも知れない。 俺の思い込みだ、そう思う事で逃げ道を作る。 もう俺の前で誰も死ぬな。  
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