片翼の君

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「……えっ!?ちょっと君、何してんだよ危ないよ!!」 彼は私に気付いて驚き叫ぶように言った。 まぁ、こんなのを見て驚かない人なんて恐らく少なくはないだろうが… 「…見てわかるでしょう?飛び降りるのよ。」 私は彼に対してあくまで冷静に答えた。 彼は私の方に歩き近付いた。 それに気付きながらも、冷静を保ち黙っていた。 フェンス越しギリギリまで近付き、足を止め、私に問う。 「ねぇ、あんた名前と学年は?」 何を言い出すかと思えば… 心の中で潮笑った。 普通ならこんな場面で名乗るべきじゃないのだけど、  セダカハヅミ 「瀬高葉摘…3年7組」     ヒナタ コハク 「俺、日向琥珀。3年1組」 ふぅーん。別に自己紹介なんてどうでも良いんだけどさ。  
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